すばらしく、楽しく、充実し、豊かな人生を送っているという著者は、日本の大学を卒業した後
日本の企業(デバイスメーカー)、日本の国家プロジェクト、アメリカの企業(材料メーカー)
アメリカの大学、日本の大学というさまざまな環境で研究生活を続けてきたユニークな経験の持ち主であり
半導体研究の第一線で活躍し、その研究論文は国際舞台でも高く評価されたという人物である。
そのような著者の人生において、その転機には幸運な出合いがあり、チャンスを逃さなかったということに
人生のヒントを得た。
人生は選択の連続であり、「縁」は「幸運」でもあるが、幸運は一瞬のことが多い。
「柳生家家訓」
小才は、縁に出合いて縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を活かせず
大才は、袖すり合うた縁をも活かす
一瞬で通り過ぎてしまう幸運を逃さず、大才となるべく極意がこの本の中にある。
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一流の研究者に求められる資質 単行本(ソフトカバー) – 2014/6/1
志村 史夫
(著)
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- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社牧野出版
- 発売日2014/6/1
- ISBN-104895001741
- ISBN-13978-4895001748
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登録情報
- 出版社 : 牧野出版 (2014/6/1)
- 発売日 : 2014/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 239ページ
- ISBN-10 : 4895001741
- ISBN-13 : 978-4895001748
- Amazon 売れ筋ランキング: - 602,066位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 160,637位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
多少なりとも自身の独創性に自負がある人なら、この本に書いてある事には共鳴できる点が多いと思います。「ウンウン、コピペなんてする奴はけしからん」って。で、本を読んでそんな事に共鳴して何になるんでしょ?。もちろん、「へぇ~そうかぁ」と思う新しい知識や見識が無いわけではありません。「一流の人は一流然としているが、超一流の人は普通のおっさんと区別がつかない」なんて面白い話とか、漱石や寺田虎彦に関する記述等はそれなりに勉強になるでしょう。でも、あまりにも無駄な話が多いのです。回りくどく、だ・である調の重苦しい文体で上記のようなどうでもいい話と御自身の体験談が延々と続き、うんざりしました。普通は表示されている章の表記が無いという出版社の見識を疑う問題もあります。
私個人としては、師弟関係に関する記述には期待して読んだのですが、今度は師弟の間で何が行われているのかという誰もが興味を持つだろう肝心のことに関して何にも書かれていないという始末でした。
というわけで、「気に入らない」と点数付けさせて頂きますが、私の期待レベルが高過ぎるだけかも知れませんので、他のレビューも参考にして頂ければと思います。
私個人としては、師弟関係に関する記述には期待して読んだのですが、今度は師弟の間で何が行われているのかという誰もが興味を持つだろう肝心のことに関して何にも書かれていないという始末でした。
というわけで、「気に入らない」と点数付けさせて頂きますが、私の期待レベルが高過ぎるだけかも知れませんので、他のレビューも参考にして頂ければと思います。
2014年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の経験と実績をもとにした、オリジナルな説明でありながら
納得できる普遍的の事を平易な文章で分かりやすく述べている。
グローバルな視野からも述べられており、最近話題となった
STAP細胞論文にも言及している。
更に、寺田寅彦と夏目漱石、囲碁界での木谷一門の師弟関係に関する
造詣から「師弟関係の重要性」を説いている。
あとがきにある「生涯の恩人」からは著者の若き研究者へのメッツセージが
良く理解できる。
納得できる普遍的の事を平易な文章で分かりやすく述べている。
グローバルな視野からも述べられており、最近話題となった
STAP細胞論文にも言及している。
更に、寺田寅彦と夏目漱石、囲碁界での木谷一門の師弟関係に関する
造詣から「師弟関係の重要性」を説いている。
あとがきにある「生涯の恩人」からは著者の若き研究者へのメッツセージが
良く理解できる。
2014年8月12日に日本でレビュー済み
タイトルから、一流研究者になるための指南書、ハウツー本の類と早合点してはならない。
本書は、若い研究者の前にたちはだかる様々な問題にプラクティカルな示唆を与えている。
長く米国で半導体結晶の研究・教育に取り組んだ著者は、cross-cultural な問題にも言及し、
偏らない視点で深い考察を加えている。研究者の資質、教育のあり方、日本的な師弟関係の
素晴らしさが、軽妙洒脱な文体で諄々と説かれてゆく。エピソードが豊富に盛り込まれ、
物語としても楽しめる。2014年の科学界を騒がせた捏造問題にもページが割かれていて、
著者の静かな怒りが伝わってくる。引用される著名人は、著者が敬愛してやまない夏目漱石、
寺田寅彦に加え、マックス・プランク、ボーア、アインシュタイン、ド・ブロイといった
物理学者にとどまらず、古今の文人、思想家、芸術家まで多岐にわたる(本居宣長、モンテーニュ、
フェルメール等々)。第二章では〈一流の研究者に求められる資質〉として、1) 五感による
認識の限界を知ること、2) 常識を絶対視しないこと、3) 情報、知識を持ちすぎないこと、
4) 広い興味・趣味、視野を持つこと、5) 智慧を高め、感性を磨くこと、6) 適度に記憶を失うこと、
7) 適度に失敗する能力、の七項目があげられているが、なかでも 1) 3) 7) がユニークで示唆に
富んでいる。ウイリアム・ウォード(アメリカの教育学者、詩人、牧師)の言葉が紹介されているが、
教育の要諦を言い得て至言である。
凡庸な教師はおしゃべりをする。
よい教師は説明する。
すぐれた教師はやってみせる。
そして
偉大な教師は火をつける。
〈火をつける〉はinspireを著者が訳したものだが、まさに松陰が松下村塾で行ったことが
この〈点火〉だったと思う。本書では、一流人を育んだ理想の師弟関係として、札幌農学校、
漱石山脈、木谷アルプス(囲碁道場)を取り上げて詳述している。著者の分野横断的で
該博な知識(前述 3)と矛盾しそうだが)と、マグマのごとき好奇心がこの書をものしたと
言えるだろう。若い研究者にぜひ一読をすすめたい。心に赤い火がともることだろう。
本書は、若い研究者の前にたちはだかる様々な問題にプラクティカルな示唆を与えている。
長く米国で半導体結晶の研究・教育に取り組んだ著者は、cross-cultural な問題にも言及し、
偏らない視点で深い考察を加えている。研究者の資質、教育のあり方、日本的な師弟関係の
素晴らしさが、軽妙洒脱な文体で諄々と説かれてゆく。エピソードが豊富に盛り込まれ、
物語としても楽しめる。2014年の科学界を騒がせた捏造問題にもページが割かれていて、
著者の静かな怒りが伝わってくる。引用される著名人は、著者が敬愛してやまない夏目漱石、
寺田寅彦に加え、マックス・プランク、ボーア、アインシュタイン、ド・ブロイといった
物理学者にとどまらず、古今の文人、思想家、芸術家まで多岐にわたる(本居宣長、モンテーニュ、
フェルメール等々)。第二章では〈一流の研究者に求められる資質〉として、1) 五感による
認識の限界を知ること、2) 常識を絶対視しないこと、3) 情報、知識を持ちすぎないこと、
4) 広い興味・趣味、視野を持つこと、5) 智慧を高め、感性を磨くこと、6) 適度に記憶を失うこと、
7) 適度に失敗する能力、の七項目があげられているが、なかでも 1) 3) 7) がユニークで示唆に
富んでいる。ウイリアム・ウォード(アメリカの教育学者、詩人、牧師)の言葉が紹介されているが、
教育の要諦を言い得て至言である。
凡庸な教師はおしゃべりをする。
よい教師は説明する。
すぐれた教師はやってみせる。
そして
偉大な教師は火をつける。
〈火をつける〉はinspireを著者が訳したものだが、まさに松陰が松下村塾で行ったことが
この〈点火〉だったと思う。本書では、一流人を育んだ理想の師弟関係として、札幌農学校、
漱石山脈、木谷アルプス(囲碁道場)を取り上げて詳述している。著者の分野横断的で
該博な知識(前述 3)と矛盾しそうだが)と、マグマのごとき好奇心がこの書をものしたと
言えるだろう。若い研究者にぜひ一読をすすめたい。心に赤い火がともることだろう。
2015年7月31日に日本でレビュー済み
本書は、企業勤務の後、ノースカロライナ州立大学で教授を務められ、
現在は静岡理工科大学の教授でいらっしゃる著者が、一流の研究者に
なるための考え方や心構え等を示した本である。
本書では、科学と技術の違い、基礎研究と応用研究の違い、実学と虚学
といった、広く「研究」を語る際の基礎概念となることをまず説明し、
一流の研究者と二流以下の研究者を隔てる要素を説明している。具体的
には、一流の研究者は感性や機敏さを持ち合わせていること、ある分野
を専門的に掘り下げると必然的に他の分野の勉強も必要になるため、
広い分野に学識や関心があること、本物にふれることが重要であること
等々が本書前半に書かれている。
さらに、師匠と弟子との関係、アメリカの研究環境と日本の研究環境を
比較しながら(差別ではなく)区別をした研究環境を構築する必要性、
研究においては、No.1かつOnly oneの研究を目指すことが重要である
こと、研究に対する報酬に対する著者の考え方等々にもふれられている。
読みやすい筆致であり、広い知識に裏打ちされ、日本だけでなくアメリ
カでの研究のご経験をお持ちであるため、読み応えがある本である。
研究者としての構えを再確認させてくれる。
ただ、本書では著者のご専門である自然科学の研究者ということが前提
で「研究者」の話が進められている。もちろん、どの分野にも共通する
部分は多いが、人文系や社会科学系の研究記述が少ないことは、本書の
購入を検討されている方には指摘しておくべき情報だろう。
現在は静岡理工科大学の教授でいらっしゃる著者が、一流の研究者に
なるための考え方や心構え等を示した本である。
本書では、科学と技術の違い、基礎研究と応用研究の違い、実学と虚学
といった、広く「研究」を語る際の基礎概念となることをまず説明し、
一流の研究者と二流以下の研究者を隔てる要素を説明している。具体的
には、一流の研究者は感性や機敏さを持ち合わせていること、ある分野
を専門的に掘り下げると必然的に他の分野の勉強も必要になるため、
広い分野に学識や関心があること、本物にふれることが重要であること
等々が本書前半に書かれている。
さらに、師匠と弟子との関係、アメリカの研究環境と日本の研究環境を
比較しながら(差別ではなく)区別をした研究環境を構築する必要性、
研究においては、No.1かつOnly oneの研究を目指すことが重要である
こと、研究に対する報酬に対する著者の考え方等々にもふれられている。
読みやすい筆致であり、広い知識に裏打ちされ、日本だけでなくアメリ
カでの研究のご経験をお持ちであるため、読み応えがある本である。
研究者としての構えを再確認させてくれる。
ただ、本書では著者のご専門である自然科学の研究者ということが前提
で「研究者」の話が進められている。もちろん、どの分野にも共通する
部分は多いが、人文系や社会科学系の研究記述が少ないことは、本書の
購入を検討されている方には指摘しておくべき情報だろう。
2018年12月30日に日本でレビュー済み
大学の図書館の、「研究」コーナーに置いてありました。
自己啓発系の本が好きな方は、読みやすいと思います。
引用が多いことを筆者は大切だと文中で述べています。本書も85個もの文書、文献が引用されています。
確かに多くの人からの意見、知見を引用して自分の伝えたいことを書きたいのは分かりますが、3ページ丸々引用文がかかれていたり、またその数も1つのテーマで一回は引き合いに出してきました。
この本は、本当に筆者の言葉なのか、しっくりきませんでした。
一方、引用が多い分、読むべき本を紹介してくれているようで参考になりました。
自己啓発系の本が好きな方は、読みやすいと思います。
引用が多いことを筆者は大切だと文中で述べています。本書も85個もの文書、文献が引用されています。
確かに多くの人からの意見、知見を引用して自分の伝えたいことを書きたいのは分かりますが、3ページ丸々引用文がかかれていたり、またその数も1つのテーマで一回は引き合いに出してきました。
この本は、本当に筆者の言葉なのか、しっくりきませんでした。
一方、引用が多い分、読むべき本を紹介してくれているようで参考になりました。
2016年1月27日に日本でレビュー済み
求めているものと違い過ぎました。
本著書は、標題の内容ではなく、著者ご自分の経歴の振り返りでした。
引用の文章も長く、著者の主張との関係も不明でした。
内容的にも、散漫で寄せ集め的な印象です。
最後まで、一流の研究者の資質が何かが分かりませんでした。
本著書は、標題の内容ではなく、著者ご自分の経歴の振り返りでした。
引用の文章も長く、著者の主張との関係も不明でした。
内容的にも、散漫で寄せ集め的な印象です。
最後まで、一流の研究者の資質が何かが分かりませんでした。